2009年05月27日
枕草子
平成21年 4月24日作成の未発表作品。
ずっと前から描きたかった題材。
風変わりな形で表現してみました。
春はあけぼの やうやう白くなり行く 山ぎは少しあかりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる

夏は夜 月のころはさらなり やみもなほ ほたるの多く飛びちがひたる また ただ一つ二つなど ほのかにうち光りて行くもをかし 雨など降るもをかし

秋は夕暮 夕日のさして山の端いと近うなりたるに 烏の寝どころへ行くとて 三つ四つ 二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり まいて雁などのつらねたるが いと小さく見ゆるはいとをかし 日入りはてて 風の音 虫の音など はたいふべきにあらず

冬はつとめて 雪の降りたるはいふべきにもあらず 霜のいと白きも またさらでも いと寒きに 火などいそぎおこして 炭もてわたるもいとつきづきし 昼になりて ぬるくゆるびもて行けば 火桶の火も白き灰がちになりてわろし

実はこれ、四角錐の角材に描いてあります。
季節や気分によって角材の角度を変えれば、1個で4個分楽しめます。
Posted by ラグランジュ・ポイント at 07:00│Comments(4)
│アクリル絵の具
∴ この記事へのコメント
おはようございます。
今朝の作品力が入ってすごいですネ、素晴らしい!
日本の国の四季の移り変わりが感じられ、これはわびさびの
世界ですね(*^_^*)
最初の作品、紫の空の移り変わり良いですねー
今朝の作品力が入ってすごいですネ、素晴らしい!
日本の国の四季の移り変わりが感じられ、これはわびさびの
世界ですね(*^_^*)
最初の作品、紫の空の移り変わり良いですねー
Posted by 琉球太田焼窯元
at 2009年05月27日 09:16

味わいのある変化にとんだ日本の四季を巧く表現している枕草子が好きなんですが、長年、『冬』の表現をどうすれば良いか結論が出ずにいました。
『春』『夏』『秋』は自然の侘び寂を詠ったものですので、すぐにイメージできたのですが、『冬』だけは人物や人工物が登場するので、人物画の苦手な私としては、イメージ作りに苦労しました。
当初、雪の結晶をモチーフにしようかとも考えたのですが、そうすると他の季節の画風と調和が取れなくなるため、苦肉の策でこんな絵になってしまいました。
なのに、お褒めいただいて恐縮です。
『春』『夏』『秋』は自然の侘び寂を詠ったものですので、すぐにイメージできたのですが、『冬』だけは人物や人工物が登場するので、人物画の苦手な私としては、イメージ作りに苦労しました。
当初、雪の結晶をモチーフにしようかとも考えたのですが、そうすると他の季節の画風と調和が取れなくなるため、苦肉の策でこんな絵になってしまいました。
なのに、お褒めいただいて恐縮です。
Posted by ラグランジュ・ポイント at 2009年05月27日 16:21
Pen習字
clubだった中学生の時、あまりに素敵なこの詩に魅了され、絵の具をうすーく文字のbackに夕焼けを入れ色紙に描いたことを思い出しました。
四面に表現するなんて素晴らしいですね。
しみじみ〜とながめていたいですp(^^)q☆

四面に表現するなんて素晴らしいですね。
しみじみ〜とながめていたいですp(^^)q☆
Posted by PAPER-MORNING at 2009年06月08日 11:48
なるほど、PAPER-MORNINGさんの美字はペン習字クラブで培ったものだったんですね。
お世話になっております。
お世話になっております。
Posted by ラグランジュ・ポイント
at 2009年06月09日 08:45
